お世話になっております。
SPSSでのIATのDスコアについて確認したいことがあり、ご連絡させていただきました。
サイトに添付されているSPSSのシンタックスを元に、IATのDスコアの詳細を
出させていただきました。そこでIATのDスコアについて確認したいのですが、D-biepが
SPSSで算出されたDスコアという認識でよろしかったでしょうか?確認のため、ご連絡させていただきました。
画像を添付いたします。

また1つお聞きしたいことがあるのですが、Greenwald et al. (2003)のDスコアの算出方法からDスコアが算出
されていると思うのですが、Greenwald et al. (2003)の論文のDスコアをExcelで算出した場合、若干では
ありますが、数値に誤差が生じていました。これには何か理由等があるのでしょうか?
お手数をおかけしますが、お手すきの際に、教えていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
お問い合わせをいただき,ありがとうございます。
まずひとつめのご質問について,
Psychexpの資料ページ https://psychexp.com/resources/ja/
からDLしていただいたSPSSシンタックスかと存じますが,お尋ねのとおり,
生成されたデータファイルのうちD_biepとある変数が「Dスコア」となります。
ふたつめのご質問について,
上記のSPSSシンタックスはGreenwaldのサイト https://faculty.washington.edu/agg/iat_materials.htm
にある,Inquisitという実験ソフトウェアの出力からDスコアを計算するシンタックスをベースにしております。
このうち,変数名等のみPsychexpの出力にあわせて変更していますが,スコアの計算法自体は変更しておりません。
ただしご注意いただきたいのは,Greenwaldの提供しているSPSSシンタックスをご覧いただくとわかるように,数種類のDスコアが算出できるようになっており,それぞれ誤反応RTについての扱いが異なっています。
参照:https://faculty.washington.edu/agg/IATmaterials/SPSS%20for%20IAT.ReadMe.29Dec07.txt
PsychexpのIATでは build-in error penalty (biep; 誤反応については正反応を押しなおしたときの反応時間を記録)を採用しているため,提供しているシンタックスでも D-biep にて算出しています。
もしその他の算出法(D_2SDep, D_600ep)を使うと,数値は若干異なります。それによってExcelとの結果の違いが出たのでは…と思いますが,いかがでしょうか。