経験サンプリング法とは
経験サンプリング法(ESM: experience sampling method)とは、調査対象者から一日数回×数日間にわたって繰り返しデータを取得するという調査手法のことです。一日1回ずつのデータ取得頻度であれば、日誌法(diary method)と呼ばれます。このほかにも、Ecological Momentary Assessment (EMA)、Ambulatory Assessment もしくは Intensive Longitudinal Methods といった呼び名が使われることもあります。
1970年代の開発当時には、調査対象者が記録用紙を持ち歩いて記入し、その冊子を後から回収する…といったアナログな方法が取られました。それから約半世紀が過ぎ、現在では、スマートフォンを通じて質問フォームに回答することや、ウェアラブル端末を通じて生理指標を測定すること、それらのデータをインターネットを介して回収することなど、高度なテクノロジーを駆使した方法が主流となっています。
経験サンプリング法の特長
日々の生活の中で人々が経験するできごとに関して、あいまいな記憶に頼ることなく、リアルタイムでデータ化することができます。さらに、こうしたデータ収集を高頻度で繰り返すことによって、発生頻度やその状況を知ること、また時系列的な推移を追跡することが可能になります。
人々は、どんなときに、どんな場所で、なにを考え、どのように感じ、いかなる行動を取っているのでしょうか? こうした思考・感情・行動のパターンは、時間経過や状況変化に応じて、どのように移り変わっていくのでしょうか? これらの問いに答えることができるのが、経験サンプリング法の特長です。
経験サンプリング法(ESM)のビギナーの方へ:
以下リンクから、①チュートリアル動画、 ②ESMを体験しよう、③ Exkumaトライアルプラン の順番でご体験いただくことをお勧めしています。
① チュートリアル動画:経験サンプリング法とは?という概説からExkumaの紹介まで、動画でわかりやすく説明します。
② ESMを体験しよう : Exkumaシステムを通じたLINEシグナル受信(3回×2日間)と回答入力をご体験いただけます。
③ Exkumaトライアルプラン:Exkumaの主な機能をひととおり使って、ESM調査の実施者としてプロジェクト作成を体験できます。
そのほかの関連情報:
Exkumaで経験サンプリング:「心理学ワールド」誌 97号に掲載されたExkumaの紹介記事です。
Exkumaチュートリアル : Exkumaの操作・設定のしかたについて、丁寧に解説された手引きをご覧いただけます。