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フォーラムのコメント

IATのデータセットについて
In Psychexp User's Forum
yukaoz
2023年10月25日
ご質問ありがとうございます。 仮に,性別ステレオタイプ(男性=仕事・女性=家庭)を測定するIATにおいて, カテゴリ1:男性 カテゴリ2:女性 属性1:仕事 属性2:家庭 と設定した場合を想定して説明します。 1 詳細データのBkockorder、Correct、Latencyはそれぞれ何を意味しているのでしょうか。 Block_Order カウンターバランス 1: ステレオタイプ不一致ブロック(女性=仕事・男性=家庭)が先 0: ステレオタイプ一致ブロック(男性=仕事・女性=家庭)が先 Correct 初めの反応の正誤 1:正 0:誤 Latency 反応時間 2 データセットのMean_RT_Compatible、Mean_RT_Incompatible、Error_Rate_Compatible、   Error_Rate_Incompatible、Conventional_Scoreはそれぞれ何を意味しているのでしょうか。 Mean_RT_Compatible 一致ブロックの平均RT(RT = reaction time 反応時間) Mean_RT_Incompatible 不一致ブロックの平均RT Error_Rate_ Compatible 一致ブロックの誤反応率(%) Error_Rate_Incompatible 不一致ブロックの誤反応率(%) Conventional_Score  IATスコア(不一致ブロックRT-一致ブロックRT) 3 データセットは個人のデータの平均値を表しているということでよろしいのでしょうか。 上記2のように,個人内の平均もしくは率(%)を表しています。 4 Latencyが反応時間を示しているのだとしたら、単位は何なのでしょうか。 ミリ秒(ms) です。 お答えになりましたでしょうか。お役に立てましたら幸いです。
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IATのカウンターバランスに関して
In Psychexp User's Forum
yukaoz
2023年9月25日
ご質問ありがとうございます。 JESMAでご提供しているSPSSシンタックスは,誤反応RTに+600する方法とは異なる算出方法となっておりますので,ご注意ください。 「誤反応RTに+600」は,誤反応があった場合にキーの押しなおしをさせない(誤反応があったらそのまま次試行に進み,はじめの誤反応のRTが記録される)手続きの場合にGreenwaldらが推奨しているDスコア算出法です。 PsychexpのIATでは,誤反応があったら正しいキーを押しなおしをさせる(誤反応のあと正反応があったら次試行に進む,正反応のRTが記録される)手続きをとっており,その場合にGreenwaldらが推奨している"Build-in-error-penalty D score (biep d)" を算出するSPSSシンタックスをご提供しております。 ですから,PsychexpのIATをお使いになる場合は,「誤反応RTに+600」を適用すると誤反応へのペナルティーを過剰に(二重に)付けることになるためお勧めできない方法となっております(また,Greenwaldも推奨していません)。 なお,PsychexpのIATで「誤反応があったら正しいキーを押しなおしをさせる」手続きを取り,配布のSPSSシンタックスで"Build-in-error-penalty D score (biep d)" を算出した場合,Dスコアが正の値を取る場合には「対象1-属性1,対象2-属性2」の組み合わせのほうが,「対象1-属性2,対象2-属性1」の組み合わせよりも相対的に強い連合であることを示します。 まれに,プロジェクトの編集画面において,対象・属性の組み合わせを逆に設定されていることがあり,その場合はDスコアの正負が逆になりますので,ご注意ください。 お答えになりましたでしょうか。参考になりましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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IAT-SCのブロック順序の無作為割当についてです
In Psychexp User's Forum
SPSSのIAT、Dスコアの見方について
In Psychexp User's Forum
yukaoz
2023年7月24日
お問い合わせをいただき,ありがとうございます。 まずひとつめのご質問について, Psychexpの資料ページ https://psychexp.com/resources/ja/ からDLしていただいたSPSSシンタックスかと存じますが,お尋ねのとおり, 生成されたデータファイルのうちD_biepとある変数が「Dスコア」となります。 ふたつめのご質問について, 上記のSPSSシンタックスはGreenwaldのサイト https://faculty.washington.edu/agg/iat_materials.htm にある,Inquisitという実験ソフトウェアの出力からDスコアを計算するシンタックスをベースにしております。 このうち,変数名等のみPsychexpの出力にあわせて変更していますが,スコアの計算法自体は変更しておりません。 ただしご注意いただきたいのは,Greenwaldの提供しているSPSSシンタックスをご覧いただくとわかるように,数種類のDスコアが算出できるようになっており,それぞれ誤反応RTについての扱いが異なっています。 参照:https://faculty.washington.edu/agg/IATmaterials/SPSS%20for%20IAT.ReadMe.29Dec07.txt PsychexpのIATでは build-in error penalty (biep; 誤反応については正反応を押しなおしたときの反応時間を記録)を採用しているため,提供しているシンタックスでも D-biep にて算出しています。 もしその他の算出法(D_2SDep, D_600ep)を使うと,数値は若干異なります。それによってExcelとの結果の違いが出たのでは…と思いますが,いかがでしょうか。
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IATに関して
In Psychexp User's Forum
yukaoz
2023年5月23日
宮部真衣先生 お問い合わせをいただき,ありがおとうございます。 ご質問の3点についてそれぞれお答えしたいと思います。 ①について,大変恐縮ですが,どのような点が上手くいかなかったのか,具体的にご教示いただけますでしょうか?ご不明な点を教えていただけますと対処法について検討しやすくなるため,できるかぎり状況を詳しく教えていただけますとありがたく存じます。 また,他の方からも関連するご質問をいただいており,その折の応答がこちら↓にもございますので,よろしければご参照ください。 もし,SPSSの操作やシンタックス全般についての詳しい手引きをご希望の場合は,大変申し訳ないのですが当協会でお手伝いできる範囲を超えてしまいますため,SPSSに関する教本やWebサイトをご参照いただけますと幸いです。 例えば,こちらなどご覧ください。 立教大学・村瀬先生の資料 https://www2.rikkyo.ac.jp/~murase/15SPSSKI.pdf IBM による SPSSシンタックスガイド(ver.29) https://www.ibm.com/docs/ja/spss-statistics/29.0.0?topic=reference-introduction-guide-command-syntax ②については,IATの詳細なデータセット(各試行ごとのデータ)にも「ID」の変数がデフォルトで出力されるようになっており,個人の識別は可能となっております。 もし,「個人ID」が他のプロジェクトと対応付けるための Roaming ID を指しているのであれば,詳細なデータセットには含まれませんが,サマリーのデータセットには個人ごとにRoaming ID と ID の対応が表示されます。こちらの対応情報を使って,Excelの vlookup関数などをお使いいただくことで,詳細なデータセットにRoaming IDの情報を加えることが可能です。 もし,参加者に「個人ID」を入力させるという形式の場合は,詳細なデータセットにはその情報は含まれません。その場合は,サマリー・データにおける ID変数と「個人ID」の対応情報をもとにして vlookup関数を使うなどして,詳細なデータセットにRoaming IDの情報を加えることが可能です。 Excelの vlookup関数については,こちらをご参照ください: https://support.microsoft.com/ja-jp/office/vlookup-%E9%96%A2%E6%95%B0-0bbc8083-26fe-4963-8ab8-93a18ad188a1 ③については,おそらくブラウザごとに表示スタイルが異なるために発生しているものと思われます。数字部分が半角になっている場合,半角英数字の向きを自動調整するように設定されているブラウザでは向きが変わる可能性があります。数字部分を「全角」にしてみていただけますでしょうか。おそらく,他の全角文字と同じ向きに表示されるのではと推測いたします。お試しいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願い致します。
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